きゃー!


璃久が彼女って紹介してくれたんだけどっ!



頭の中には、
沢山の花が咲く勢い。



「へー。彼女可愛いじゃん」



か、可愛い!?


谷君の一言に、
あたしの上がりきったテンションは
もっともっと上がって。


だけど



「あー、あんま言うなって。すぐ調子のるから」



って、璃久に言われて即急降下。



いーじゃん。

ちょっとくらい調子のったってさー。

たまーにしか言われないんだからさ。

お世辞だってわかってるんだからさ。



「ははっ。つーか、お前まじで黒くなったよな」



軽く笑って、終わってしまった
谷君のお世辞を残念に思いながらも
璃久の髪をサラッと触った事に軽く嫉妬。

本当は、あたしも触りたかったんだもん。

だけど触ったら璃久、怒ると思ってさ。