なんという、バッサリ系女子…。

僕は植木から飛び出して、フラれた彼、もといクラスメートの洋右に声をかけた。

「……その、残念、だったな」

「今夜は…一杯付き合ってくれるか?」

「ああ、いいとも」

「……さすが親友だぜ」

ボロボロと、嬉し泣きする洋右にティッシュを差し出してやった。

チーんと、鼻をかむと、そのティッシュをまた僕に返してきたので、

「汚ない」

と、思わずビンタしてしまった。