お互い当たり障りのない話をして
いつの間にかあとは若いお二人で、なんて流れになって。
ついに二人きりにされてしまった。



“千草がどうしても嫌なら、断ってもいいから”




そう言ってはくれたお父さんだけれど。
でもさっきの会話からしてもうすでに
私が結婚することを信じているみたいだし。




はぁ..困った




二人きりにされたこの状況も。結婚、のことも。



「足、大丈夫ですか?」


「へ?」



いきなり飛び出た質問に私はどうすることもできなくて、
驚いた声をあげてしまった。
相手はすぐに理解できなかった私にもう一度質問してくれた。


「ずっと正座ですし」