岡谷 煌。


たぶん、私越えの悪い奴だと思う。

煌と私が戦えば、おそらく煌が勝つ。

そのことをみんなは知らない。




私だけが知る事実。





「へぇ〜!翡翠ってすごいね!」




雛葉が無邪気に笑う。




その笑顔、好きだなぁ。



「あ、斗真!ジュース買ってきて!」



「は!?なんで俺が!?ぜってぇいかねぇ。」




「お客様がいるんだよー?しかもリーダーからの命令。」




「おれ、そーゆーの気にしないタイプなんで。」




「買ってこい!」




斗真はしぶしぶ立ち上がった。



すると雛葉も立ち上がった。




「わ、私も行く!!斗真君と話してみたいし。」




「えっ、雛葉大丈夫!?斗真に襲われない?」




「あははっ、大丈夫だよ!翡翠心配しすぎ!」




「だってぇ。」




すると、アゲハがいった。




「翡翠って、雛葉ちゃんの前だと激変するんだね〜!お姉ちゃんみたい。」




なんか、照れくさいなぁ。




「うっさい!」




照れ隠しの言葉。




そして、2人はジュースを買いに行ってしまった。




「ねぇ、もう平気なの?」




アゲハがこそっといった。




「うん、大丈夫。」



「そっか。」