「よし、出発進行〜!」




私はバイクを走らせて、ある一軒の家の前で止めた。




「ここだよ!」




ここは、私がいつも通っている溜まり場。




「こ、怖いね。」




確かに、家の壁は黒で統一されていて、クールな雰囲気。




「大丈夫!入るよ!」





ドアを開けて家に入った。




「たっだいまぁ!」




中から、女の子が1人出てきた。



「紹介するねー、この子が、電話で話した、杉野 雛葉だよ」




「す、杉野 雛葉ですっ!」




「あははっ、緊張しすぎっ!大丈夫、翡翠ほど怖くないし!うちゎ、野々山 アゲハ。よろしくねっ」




アゲハゎ、赤色の髪で、美人。




「ささ、入って入って!!」




アゲハは雛葉を中にいれた。




「みーんなっ、珍しく翡翠のお客様よぉ!」




「可愛い子じゃん!」




「杉野 雛葉です。」




「おれ、大原 斗真!【おおはら とうま】よろしくね!雛葉チャン!」




「ざけんな、駿。ごめん、今の斗真じゃない。大原 斗真はおれ。」



「あ、はい。」




「もー、斗真ったら!面白くねーっ!おれは、金山 駿。【かなやま しゅん】」




みんなバラバラにいう。




すると、雛葉が不思議そうにいった。




「えっと、ここは‥」



「ここは、翡翠をリーダーとしたグループ。輝宝。【ひほう】売られた喧嘩はとことん返す。そーゆー溜まり場よん」




「ええっ、翡翠、リーダーなの!?」




驚いた顔で雛葉がきいてくる。




「うん。強くないけどね?」




「どこがぁ!あんた、すっごい強いじゃん。前なんか倍のサイズある男の人1人でフルボッコにしちゃうし!」




そう言いながら二階から紫色の髪がでてきた。




「自己紹介しろってー。」




「あ、遅れたね!あたしは、立花 優梨。【たちばな ゆうり】雛葉ちゃんだね?仲良くしてねっ。」




「はい!」



雛葉、楽しそう!




「メンバーはこんだけ?」




雛葉が私にきいてきた。



「ううん。あと1人。岡谷 煌【おかや こう】ってのがいるの。滅多に顔を出さないけど。」