「わーい!ゲーセン~♡」



「そんなに好きなのかよ。」




「久しぶりに来たの~」



「へぇ。」





さっそく中に入ってあたりを見回す。

なんかいいゲームは、、





あった!!!




「ねぇ、私あれやりたい!」



「どれ?」




私の指差してる方を見て龍牙はえって感じだった。




「プリクラ撮るのかよ。」




「えーっ、ダメなの?」




「ダメじゃねぇけど、、」




「なんでなんで?彼女さんとかと来たりしないの?」




すると龍牙は思いっきり吹き出した。、




「ぷっ、おれ、彼女しばらくいないからっ!しばらくずっとフリーだぜ?」





「女に尽きたか。」




「そんなに付き合ってねーよ。遊びにもいかねぇ。ガード固いんよ?俺。」




「そんなの信用できなーい。私初対面で遊びに来てるけど?」



「それはそれだよ。」




「えー、いみふ!」




それから、プリクラ機の中に入ってプリをとった。


「ギャハハ!緊張しすぎだろ!」




「しょーがねぇだろ!慣れてねぇんだから!!」




「しかもー、字ヘタくそ笑」



「るせー!」




そんな話をしていると私はあるものに目がいった。




「あれ、」




「ん?」




「あの、あれだよっ!」




「あれって、あの変なクマ?」




バシッッ




思いっきり腹を殴る。




「変なクマとかゆーな、ボケ!!!あのクマはリトルブラックの限定カラーだぞっ!?まさかここにあるとはー!とってくる!」




リトルブラックのクマ。
私が一番好きなもの。


「うわーーーーん!とれなーーい!!」



「お前ってどんだけヘタなの?」



「しね。」



「ちょ、貸してみ。」




龍牙が慣れた手つきでクレーンゲームをして一つクマさんをとってくれた。




「わぁ!すごーい!ありがと!龍牙!」




「っ、い、や、喜んでもらえてよかったよ。」



「その調子で行けーっ!」



「はいはい。」




そして龍牙はわずか10分でリトルブラック全制覇してしまった。





「きゃー!もーさいこー!ほんとありがと!」




「いや、いーよ、こっちも楽しかったし。」




「あー、もーこんな時間だね!帰ろっか。」




「おけー。送ってくよ。家どこ?」




「あ、いいよ、輝宝までで。今日そこで泊まるから。」




「わかったー。」




龍牙は輝宝まで送ってってくれた。




「ほら、俺の電話番号とメルアド。」



「わー、ありがと!後で送るね!」




「あいよー。じゃあな。」




「ん、ばいー!」




ほんとに、すっごく楽しくて久しぶりに本当の自分に戻れた感じがする。




「ただいまー。」




「おかえりー!いまいま雛葉帰っちゃったよ。」



「え、まぢで?」




「うん。にしてもぉ、なんでそんなに顔真っ赤なわけぇ〜?」




「えええっ、」




急いで鏡を見てみると確かにほんのりと赤くなっていた。




「知らない知らない!ほんと知らない!」



「あの金髪くんかな?」



「龍牙なのかなー?って、あ!メールしないといかんやん!」




「きゃあ、夢中になっちゃってぇ、ほれてんじゃないの?」




「アゲハー、それはないよ!」




「うふふっ、かあいー!」




そんなこんなでメールも送ってアゲハにからかわれ続け、、




私って龍牙のことなんて思ってんだろう。