「雛葉に、メールしなかーん。」




そう言いながら何度も消したりして作ったメールを雛葉に送った。




『ごめんね。迷惑かけて。アゲハからきーたよ。斗真のことだけど、好きでもいいよ。私が口出しすることやないし。雛葉が幸せになれるなら私はそれを望むよ。』





「雛葉、許してくれるといいなぁ。」




いつからだろう。



こんなにも、雛葉 という存在に好意を抱いたのは。




大切な、大切な私の親友。



初めて出来た私の親友。





「今日はよく眠れそうだなぁ。」




そんなことを言っているとケータイがなった。




「雛葉!?」




『こちらこそ、キツイこと言っちゃってゴメンなさい。私は悔いのないよーな恋をしたいな。それを翡翠に1番応援してほしい。私はそれを望んでるよ!じゃあね、おやすみなさい!』




「雛葉‥。私だって、雛葉の恋1番応援したいよ。でも、なんで?なんで、斗真なんだろう。」





やっぱり、私はまだ受け入れることはできてないのかな。




トラウマなんて簡単に消えないんだね。



まだ、出会って数日しか経ってない。
わたしと雛葉。



きっと、大きな何かがわたしと雛葉をつないでくれたんだね。