「そ、そうですか。翡翠ちゃんって、ヤンキーですか?」




「ヤンキーなの?てゆか、ちゃん付け無しで!あと、敬語も!」




「う、うん?ヤンキーじゃないの?」




「た、たぶん。わかんないけど。」



私は雛葉の質問に困っていた。




「私から見て不良かヤンキー!」




「そっか。てゆか、タバコ持ってくんの忘れたー!」




すると雛葉がポケットから何かをとりだした。




「はい、この味でよければ。」




「ええっ、持ってたの!?」




「意外に吸ってるよ?」



雛葉の意外な一面に驚きつつ、タバコを受け取った。




それからしばらく雛葉と話していた。


雛葉は、思った以上に悪い子で、意気投合した。




「じゃあ、とりあえず、私は教室に戻るね。」




「うん。うちはまだサボるー。」




「わかった。じゃあね。」




「あー、待って!」



私は教室を出ようとする雛葉を止めた。



「なに?翡翠。」




「今日、放課後空いてる?」




「もちろん!」




「じゃあ、連れて行きたいとこあるし、空けといてよ?」




「うん!わかった!」




雛葉は、ニッコリ笑って教室から出た。




「可愛い、な。」




雛葉からもらったタバコを全部吸い終わって捨てたあと、屋上に行って、しばらく寝た。