「翡翠!?翡翠!!」




私と話をしていた翡翠が急に倒れた。





ちょうどそのとき、斗真が通りかかって、そばに駆け寄った。




「雛葉?どうした‥‥って!翡翠!?」




「わかんないっ、急に倒れちゃって。」




「もしかして、俺の話してた?」




「えっ、、してたけど。。」





斗真はため息をついた。




「どんだけ嫌われてんだよ、俺。ごめんな?雛葉。ビックリしたよな。こいつに俺の話はしちゃダメだ。ただの毒にしかならない。」




斗真の言ってることが私には理解できなかった。




「なんで??」





「俺が、昔サイテーなことしたから。」





そっか。



だから、斗真が好きって言ったときあんなに否定したんだ。



でも、しりたい。



一体なにが起きたのか。。



「おしえて?なにがあったのか。」




「悪りぃ。教えてやりてーけど、俺今から用があるんだ。だから、アゲハに聞いてくれよ。輝宝までは連れてってやるからさ。」




「なんでアゲハちゃん?」




「あいつが唯一翡翠の過去を知ってるやつだからな。」




「そっ、、か。」



斗真は翡翠を抱き上げた。



そんな2人は、お似合いな気がして、ちょっと妬いた。



こんなときに妬いちゃうなんて‥‥‥。



「アゲハー。」



「はぁい!」




輝宝について斗真は大きな声でアゲハちゃんを呼んだ。



「なにぃー!?って‥‥‥」




笑顔だったアゲハの顔がみるみるうちに暗くなっていった。




なんか、雰囲気が凍りつきそう。




「さわんなっていったじゃん。」




「んなもん知ってるよ。毒にしかなんねーのは知ってる。でもよ、しょーがねーじゃんか。」




「はいはい、ありがとね。用事あるんでしょ?彼女との。行ってこれば?」




アゲハちゃんの声に反応した。




彼女‥‥‥‥‥?
斗真彼女いるんだ。




「雛葉ちゃん?」



「あ、はい!」



「中で話してもいい?」



「う、うん。」



私は中に入って椅子に座った。