「なに?話って。」



「知ってるくせに。」




「まぁね。誰なの?」




雛葉は、深呼吸をした。




「斗真。」



やっぱり。
斗真を選ぶんだね。




「やめて。」



自然にぽろっとでてしまった。
雛葉は、驚いた顔をした。




「翡翠?なにが?」




私の中でなにかが切れた。




「ダメなのっっ、斗真だけは!!ダメなのッッッ!!!」




「なんで?」




「斗真なんかといたら、、雛葉は幸せになんてなれないっっ!!!!」




「なんで?なんで 斗真なんか なの!?斗真のなにがダメなの?」




「あいつはろくな男じゃない。」




「そんなの知らないしっ!」





あー、ダメだ。
自分をコントロールできない。
頭がいたい。



ダメなのに、、!
斗真だけは。。。




「何も知らないくせに‥!雛葉は、上っ面だけで斗真を選んじゃダメなの!!斗真だけはダメなの!!!」





「ねぇ、翡翠は、、斗真が好きなの?」




「えっ、、、、、、、、、、」




真剣な顔をして雛葉が聞いてくる。




「好きじゃ‥‥‥‥‥‥‥‥ない。。」



「じゃあ、なんで?なんで止めるの?」




「雛葉は、何も知らない。」




「は?」




「雛葉は、斗真のことをなにも知らない!!!!!あいつがどんな奴なのかっ!!!」




「そんなの、翡翠に関係ないじゃんっ!ねぇ、翡翠さ、私に隠し事多いよね。斗真のことだってそう。どんな奴なのかとか教えてくんなきゃわかんない。なのに、、そんなこと言われても困るんだって。」



痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
頭が痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。





「だって、言ったらうち、なにやりだすかわかんないし。」




「あっそ!それでも、私は斗真が好き!教えてくれないのにゴタゴタ言わないで!!翡翠のお母さん、きっと性格悪いんだろーねっ!」




「うちの、、ママが。。性格、悪い??違う。あいつが、、あいつが悪いんだ!!」





私の意識は、そこでとんだ。