「ママ。。」




昔から大好きだったママ。


なのに、なのに。。。



私を残していなくなってしまった。




ピロリロリ〜ン




「ん?」



メールが来た。



『学校サボって。話したい。』




雛葉からのメールだった。


昨日の話のことか。


聞きたくないなぁ。


どーせ、斗真だから。


わかってるんだけど。。。


でも、、、
嫌なんだ。




『おっけー。』




『ありがとう。』




『じゃあ雛葉の家まで迎えに行く。』




『りょ』



すぐに化粧をした。
いつもより少し薄めにした。
絶対泣いちゃうって思ったから。



服はテキトーに。




そして、外に出てバイクに乗り込んだ。




雛葉はもう家の前にいて、女の人と一緒にいた。




「あ、翡翠!」




「雛葉!」




「翡翠、あのね、これ、お母さん!」




「おかあ、さん?」



お母さんといわれた女の人は照れくさそうにぺこりとお辞儀をした。



「雛葉の母の奈々代【ななよ】です。いつも雛葉がお世話になってて。ありがとね?」




雛葉のお母さんは、メイクとかも若々しくて、服もおしゃれ。




「雛葉もヤンキーとかになっちゃったのかなぁって思ってたら翡翠ちゃんがちゃんとしててよかった!」




「お母さんね、今日学校サボるって言ったらヤンキーになるの?とか言ってさ!」



「あははっ、大丈夫ですよ。雛葉は、しっかりしてますから。」




「そぉ?ならいーけど。。雛葉、ちゃんと翡翠ちゃんの言うこときいてよ?」




「うん!」




笑った顔がお母さんそっくり。


雛葉は、ほんとに可愛い。


私達は、バイクを走らせて近くの公園に行った。