ガタンッ



勢いよく机が倒れる。




「てめぇら、なにいじめてんだよ。」



「い、いじめてないしっっ」



「あ?そーゆーのをいじめっつってんだよ。」



私は、1人の女の子をいじめているクラスのリーダー的存在の大原 莉乃【おおはら りの】を睨みつけた。





別にいじめられている女の子を助けたわけじゃない。




ただ、睡眠妨害されたことにキレ気味なだけ。



「調子こいてんじゃねーよっ」




莉乃はキレて私に向かって殴りかかってきた。



「ふん、そんなへなちょこ効くか、バーカ。」




私は莉乃の胸ぐらをつかんだ。




「はなせ!」




「だったら謝れよ。女の子によぉ。土下座でもしたら?あと、睡眠妨害してすいませんでしたって。ねぇ?」




一緒にいじめていたやつに向かっていう。



「あんたらも同罪だよ?」




莉乃たちは泣きながら謝って、教室をでた。




「あの、ありがとうございます。」



女の子が、お礼をいってきた。




「お礼とかいいから。ただ、うっとーしかったから怒っただけ。」




「でも、助けてくれたのにはかわりないです。」




私は女の子に笑いかけた。



「えと、名前。。」




「あたし?私の名前は、阪野 翡翠。【さかの ひすい】高校2年生でBぐみ。」





「私は、杉野 雛葉【すぎの ひなは】です。同じくBぐみです。でも、あんまり見かけないですよね?なんか、私のことも知らない感じだし。」



「あー、ん、まぁ。滅多に授業受けないしね。クラスの中でも、莉乃くらいしかしらない。」