「あっ、唯ちゃんじゃ〜ん」

「研一くん? 久々だねー」

「また遊びに行こうぜ!」

「うん、また今度ね!」



 ……これで三度目だ。

 知らない男が唯に絡んでくるのは。


「今のね、この前合コンで会った人なの。別にあんなの好きでも何とも無いけどぉー」

「はいはい」

 お前の男好きと腹黒さはよく知ってますから。


「ここのパフェやっぱおいしい〜!」

 パフェ山盛り頼んでるし……俺の持ち金が……。

 しかも

「お腹ふくれたぁー! もう食べられなぁい、残りは優斗が食べてぇ」

 半分以上残ってんじゃねぇか。
 くそ……甘いものあんまり好きじゃないのに。

「なぁにその目は? 写真ばらまかれたい?」

 うぅっ。

「それは……」


「はい、パフェ!」

 満面の笑みで、パフェ俺の前に置く唯。

 この性悪女!!

 これが口に出せたらどれだけすっきりするだろうか。

 ああっ、俺があの時うっかりパンツに触れなければ…………!