「ゆっちゃんのくせに俺にばかって?


ゆっちゃんのくせに彼氏欲しい?」





ゆっちゃんの”くせに”ってなんですか...



くせにって...




棗君は拗ねた私を見て言った。





「俺といるのに彼氏なんか作らせないよ」





ドキッ...





あぁ...棗君が変なことばっかり言うから調子狂う...




きっと棗君は風邪でおかしくなっちゃってるんだっ!





じゃないとこんなの言うわけない...





「な、棗君...」





私が棗君の名前を呼ぶとなに?と口を開く。





そんな棗君を...





ドンッ






私は押してベッドに寝かそうとしたのに...







「そんなんで俺が倒れると思う?」





黒い笑みの棗君は私が押したくらいじゃびくともしませんでした。