「えっ……?」




すぐ離してくれると思った私は思いがけない返事に驚いてしまった。





どんどん自分の体温が上がるのを感じる。





あぁ…こんなんじゃ棗君に熱いのがバレちゃう…っ…





「今離したら武藤んとこ行っちゃうんでしょ」





棗君…今日おかしなことばかり言ってる…






「ずいぶん武藤と仲いいじゃん…。」







棗君にゆっくり顔を向けてみれば、その表情は切なそうで胸がギュウッと痛くなるのが分かった。