「あ…ご、ごめんなさい…っ… その…起こす気は全くなくてっ…」 久しぶりに近くで香る棗君の匂い。 棗君の足の上に思いっきり乗っかる私。 棗君の顔は無表情。 「すぐ戻るから…っ…」 棗君の体を押して立ち上がろうとする私。 でもグッと押さえられて立ち上がれない。 「……っ……なつめ…くん…?」 顔を少し上げて棗君の顔を見ればジッと私の顔を見ていた。