ひょこっと棚の横から顔を出す。





それでも相手の顔は見えない。



なんて死角にいるの……





ゆっくりゆっくり近づく。






髪の毛が少し見えた時私は固まった。





この髪の毛……





「あ…。」





棗君………だ……。






も…戻らないと…っ…


私はここにいちゃいけない…





急いで戻ろうとしたけどグイッと腕を引っ張られてドサッと倒れ込んでしまった。







う…そ………っ…