皆がざわついている。
「まじかよ‼︎よっしゃああああ‼︎」
その中から1人、皐月の声が聞こえた。
思わず鼓動が跳ねる。
修学旅行は中学生で1番の第1イベントでもある。皆のテンションが上がるのは当然の事。
「という事で、早速、班を決めっぞ‼︎」
先生が大声の笑顔で叫んだ。
私まで笑顔になった。
「お!宮原、笑ったな⁈お前からくじ引けやああ」
「えええ‼︎‼︎先生酷い‼︎」
何なの⁈笑っただけなのに‼︎
私は渋々、席を立ち、教卓にあるくじを引きにいった。皐月と同じ班になれるよう願いに願って引いた。
番号は3。奇跡を願い、くじを握りしめた。
「皐月、何番?!」
「えっとなあ…」