風がブワッと広がる 木々がざわめく中、皐月くんは微笑った 「楽しみにしてる」 それはまるで “やれるものならやってみろ” と言わんばかりの瞳をして… やってやろうじゃない 私はそう決心し、少し笑みを浮かべた それに対し皐月くんは一瞬驚いたようだったけど、また微笑った表情に戻った そして、皐月くんは女子に目配せして、また2人は歩き出した 私は いつか、きっと 皐月くんの本当の笑顔を見られる日が来ると信じて…