「あ〜そういう人は気になっちゃうかもね〜、あ、珈琲飲む?」
「いえ、結構です。ありがとうございます」
「遠慮しなくていいのに」
保健室の先生っていうのは
やっぱり話しやすいなぁ
「そろそろチャイム鳴りそうね」
先生がそう言ったので
私は壁にかかっている時計を見た
「ほんとだ。じゃあそろそろ行きます、ありがとうございました」
「あ、待って名前は?」
「椿 杏奈です」
「そう、椿さんね。また来てね〜」
先生は手を振って見送ってくれた
保健室の扉を開けると同時にチャイムが鳴った
すると向こうから誰かが近づいて来た
「杏奈〜」
それはトモちゃんだった