「ごめんっ!私ちょっと行ってくる!」 「ちょっ、杏奈!」 私は外へ飛び出した さっきの人は裏庭の方へと向かって行った 私もそれを追った どこかで期待する私がいた 幽霊でもいい 幻でもいい 角を曲がって 目の前に広がった裏庭には 誰の姿もなかった