-------
なんとか無事、柊の家に着いた
でもインターホンを押しても誰も出てこない
…誰もいないのかな?
とにかく一旦家に帰って柊が来たかお母さんに訊いてみよう
そう思い、自分の家まで移動して
家のドアを開けた
「ただいま〜、お母さーん?」
すると向こうから勢いよく母が私の方に来た
母はしゃがんで私の両肩をつかんで言った
「杏奈、あなたどこへ行ってたの?」
いつもの母じゃない、穏やかさの欠片もない、何だか顔も青ざめている
「柊との約束で駅前の公園に…あ、柊ここに来た?」
それを聞くと母は黙ってしまった
…お母さん、何で黙るの?
何なの、この胸騒ぎは…
柊は……柊は…