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「……うっ…ふえっ」



「乙葉、水もってきたぞ?」





”少年の夏”は今までで一番の感動物だった。



高3の夏、体に違和感を感じた少年が病院へいくと末期ガンとしんだんされ余命は1年だと宣告される所から始まる。



少年には愛しい彼女がいたが、幸せにすることができない、と別れを告げる。







……まず、この時点ですでに号泣だった。



好きなのに別れなければいけないというのはどれだけ悲しいことだろうか。





また涙が溢れ、鈴使のくれたミネラルウォーターをごくり、と喉へ通す。




世の中には死にたくて自殺する人、殺人をする人がいるのにどうして神様は少年に短い生涯しか与えないのかと悲しくなる。