いつき先輩たち、今は盛り上がっているみたいだし、もう少し落ち着いてからにしよう。

と、椅子に座って一段落したのも束の間、私の天敵ヒロくん登場。



「まだボール直してないの?
あと、明日の試合で使う俺のロジン用意してくれた?
それと、」


「ちょっと待ってよ、そんなにいっぺんに言われたって......」



椅子に座って背の高いヒロくんを見上げると首がおかしくなる、と立ってみたはいいものの、やっぱり首が痛い。

首に違和感を感じながらも、ものすごい弾丸で仕事をいいつけてくるヒロくんをちょっと待ってととめる。



「ヒロシー、できることは自分でやれよー。
マネージャーはお前のお母さんじゃないんだからな」



私たちの話が聞こえていたのかいつのまにか近づいてきて、な?とニコニコ笑いながら、背の高いヒロくんの背中をたたくいつき先輩。