「宮崎!お前もなにやってるんだ!」



ほつれてきた縫い目を縫っていると、今度は部室に侵入してくるピチピチT。



「ボール、」


「やることがないなら、さっさと掃除でもしないか!
どうしたらこんなに散らかせるんだ!
さっさとしろ!」


「......は、はい。わかりました!」



高田先生が掃除をしろとおっしゃっている。

ボールの縫い目を直していた、なんて言い訳は許されていないので、何をおいても最優先に掃除をしなければならない。


ひとまずボールの修理はあとまわしにすることにして、、部室のすみのロッカーからほうきとちりとりをひっぱりだす。