「ああ......。こいつ、俺が首振ってるのに、同じサイン五回も出してきたんだよ」
ヒロくんは隣にいるミッチーをジト目で見ながら、指差した。
え......。だからあのときヒロくん笑ってたのか。
普通一回首振ったら、同じサイン出さないよね。
まさかあのときそんなことが思っていたとは夢にも思わなかった。
驚きの目でミッチーを見ると、ミッチーはすみませんとさわやかに笑みを浮かべている。
「悪いと思ってないだろ、どんな後輩だよお前。
......ほらダウンいくよ」
そんなミッチーに、ヒロくんはあきれたように笑って、二人でグラウンドに戻っていった。
ヒロくんも口では生意気とか言いながらも、怒ってはいなかったみたいだ。むしろミッチーのこと気に入ってそう。
ミッチーが先輩に気を使うんじゃないかなとか心配する必要なかったみたいだね。
最後のリード、よっぽど自信があったのかもしれないけど、それにしても。
上下関係の厳しいこの野球部で、先輩に対して同じサイン五回も要求しちゃうミッチーすごい。
度胸があるというか、勇気あるよね。
ヒロくんは隣にいるミッチーをジト目で見ながら、指差した。
え......。だからあのときヒロくん笑ってたのか。
普通一回首振ったら、同じサイン出さないよね。
まさかあのときそんなことが思っていたとは夢にも思わなかった。
驚きの目でミッチーを見ると、ミッチーはすみませんとさわやかに笑みを浮かべている。
「悪いと思ってないだろ、どんな後輩だよお前。
......ほらダウンいくよ」
そんなミッチーに、ヒロくんはあきれたように笑って、二人でグラウンドに戻っていった。
ヒロくんも口では生意気とか言いながらも、怒ってはいなかったみたいだ。むしろミッチーのこと気に入ってそう。
ミッチーが先輩に気を使うんじゃないかなとか心配する必要なかったみたいだね。
最後のリード、よっぽど自信があったのかもしれないけど、それにしても。
上下関係の厳しいこの野球部で、先輩に対して同じサイン五回も要求しちゃうミッチーすごい。
度胸があるというか、勇気あるよね。