欲望に負けて、妄想の世界にトリップしている私を見て、さほちゃんが目を細めて笑っている。

ドリンクサーバーをちゃぽちゃぽ揺らしながら。

しまった......、うっかりさほちゃんの策略にハマってしまった。


「されてみたいでしょー?
さほ全力でサポートしますねっ」

「そ、それはうれしいなー。あはは......。
で、でもミッチーにはさほちゃんの方が合ってると思うけどなー。美男美女だし、同じ学年だし......。
私とミッチーだと釣り合わないっていうか」

「そんなことないですよぅ。
あみ先輩は可愛いですよ?自信もってっ」


表面上はドリンクサーバーを二人仲良く持ちながら、ガールズトークをする女子マネ二人。

しかし内心は火花を散らしながら、私たちは部室に戻ったのだった。