「こんなところにいたんだ。
......なんでにっしーまで隠れてるの?」


押し入れから飛び出してきた私たちを見て、不思議そうな小野くんと、冷たい目で見るヒロくん。


「もしかして、にっしーと宮崎さんって付き合ってたりするの?」


さらっととんでもないことを言う、あくまでさわやか笑顔を忘れない戸塚王子。

そして、男子たちの後ろで、キラキラとした......いやギラギラとした目で何かを期待したように私を見るゆっち。


「付き合ってない!付き合ってないからな、マサ!」

「......なんで俺にふるの?」


ひいっ、にっしーやめて......っ。
小野くんの方を振り返るにっしーに、それよけい心折れるからと心の中でつっこみを入れた。

小野くんは、私が誰と付き合ってようと興味ないから。


「ゆっち!そろそろ帰ろ?
ほら、他の人たちも部屋に戻ってくるだろうし。
お邪魔しました!」


もうなんだかこのばにいられず、ニヤニヤしているゆっちに腕をからませ、にっしーたちの部屋から脱出した。

バイバーイおやすみーとみんなに手をふっているゆっちを、無理矢理ひっぱって。