だが、ひとつだけ。

 泊めるだけ、と允が言ったのなら、本当に泊めてくれるだけで終わるだろう。

 そんな確信があったことだけは覚えている。

 好きとか嫌いとかは別にして。

 卯崎のことを、信頼に足る人間だとは思っていた。