帰り道、真人が言った。
「王様の耳はロバの耳、か。
アポロンを怒らせて、ロバの耳にされてしまったミダス王の話だよな」
王様の耳はロバの耳。
王様の秘密をしゃべってしまった床屋を罰しようとしたミダス王は、自分もアポロンに命だけは助けてもらったことを思い出して、床屋を許す。
そうすることで、彼もまたアポロンに許されるのだ。
「……人を憎み続けるのって難しいよな。
でも、許すのも難しい」
「そうだね」
よくわからないが、清香という女性は、恐らく、霊現象がらみで亡くなった。
允はそれを見殺しにした。
そう真人は思っているようだった。
「王様の耳はロバの耳、か。
アポロンを怒らせて、ロバの耳にされてしまったミダス王の話だよな」
王様の耳はロバの耳。
王様の秘密をしゃべってしまった床屋を罰しようとしたミダス王は、自分もアポロンに命だけは助けてもらったことを思い出して、床屋を許す。
そうすることで、彼もまたアポロンに許されるのだ。
「……人を憎み続けるのって難しいよな。
でも、許すのも難しい」
「そうだね」
よくわからないが、清香という女性は、恐らく、霊現象がらみで亡くなった。
允はそれを見殺しにした。
そう真人は思っているようだった。