訊きたいことがたくさんあるのだが、どれから訊いていいのかわからないし。

 訊いていいことなのかもわからない。

 結局、真人も詳しい話はしてくれなかったし。

 ともかく、允に話を聞くには、厭だが、昨日のことを水に流して、仲直りするしかないとわかっていた。

 理性では。

 ……ほんとに後で、十五発殴ってやる。

 そう思いながら、莉王は允を通り過ぎていった。