わたしは、良く言われる。

~名前は、かわいいのにね~

~恋が、はいってるのにね~

~もったいないよね~

~ほんとに、女の子ー?~


なんなんだよっ。

恋に興味なくて、悪いのかよっ。




世の中って意味分かんねぇ。




ぴろろろーぴろろろー...♪*゚

スマホが鳴った。

「んー、?もしもしー?」

「今日学校、こないのーぉ?」

「えー?まぢかー、あったのか」

スマホの向こう側では、桜(さくら)が、爆笑していた。

「遅刻なら、まだしもっ。忘れてるとか……」

「んー。今から行くゎっ」

「おけっ。」

スクールバックに、荷物を詰め込み。

急いで、学校に向かった。




「はぁハァハァ」

まだ、んな走ってないけど……

日頃の運動不足で、息が持た無い。


しかも、こんな時に、水分補給も出来ないし。

お茶買いたいけど、サイフないし。

「まぢ。ありえねーぇ」

ギギギキイィー

すごい、音がして振り向いた。

そこには。一人の、おとこの人がたっていた。


んー、同級生ってところかな?


「あのさ、牧丘中学だよな」

「そーだけど?」

「結構かわぃーじゃん」

「どこがよっ」

「乗ってく?」

そう言って、彼は。

彼の自転車を、指差した。


「ぅーん。えとね。」

悩んでいた、私を彼は。

軽々と持ち上げて、自転車に乗せた。


「軽っんな、軽かったらダメじゃんっ」

と、いいながら。



風が、気持ちいぃ。

風で、髪が靡く。

「もっと、捕まっとかないと。落ちるぞっ」

「まぢかー!」

「まぢー」

「キャーキャー」

私は、キャーキャーいいながら。

彼の、服を

少し強く、引っ張った。