「え…一緒に帰ったり、図書室で一緒に勉強したり、たまに寄り道したり…」


由佳がそう答えると、華代は呆れた顔をしながら言った。


「何それ!?小学生じゃないんだからさぁ!」

「……。」

「なんかもっと小野寺くんにぎゅーってしたいとか、キスしたいとか、それ以上とか求めないわけ!?」

「でも小野寺薫がそういう趣味じゃなさそうだし……。」


由佳がそう答えると、奈津子が恐る恐る尋ねた。


「まさかとは思うけど…あんた達もしかしてあの告白の日以来、何もそういうことしてないの?」


由佳が黙ってコクリと頷くと、奈津子は呆れたようにはぁーと大きなため息をついた。


「あんた達ってほんとやる事が極端よね…。人前であんな大胆なことしたと思ったら、その後は小学生恋愛だなんて…。」