「ゆりはそのまんまでいいんだから」

「そう言われても、もう緊張してきた」

「じゃあ、こうしたら緊張しないよ」


雅人くんは、そっとキスしてくれた。

何度も何度も。

大好きな気持ちがあふれちゃいそう。

幸せだな、私。


雅人くんは、私をまた家まで送ると、

「じゃあ、また明日」

と、駅に向かって歩いていった。