楽しい時間は、あっという間に過ぎてゆく。

雅人くんが帰る時間になり、みんなで見送った。


帰り際、雅人くんは、

「明日、ゆりさんを一日お借りしたいんですが、いいでしょうか」

「そうね、もうすぐ日本をたつんですもんね、どうぞ」

「雅人くん、門限までにはゆりを送ってくれよ」

両親ふたりとも、快く承諾してくれた。

「ありがとうございます」
「お父さん、お母さん、ありがとう」

「もう、結婚式じゃないんだから」

最後まで、笑って話して盛り上がって、最高の日だった。