そして、2日のお昼前。

雅人くんを駅まで迎えに行った。


私が改札に着いたら、ちょうど雅人くんが階段を下りてきた。


グレーのダッフルコートに、グリーンのパンツ。

「ゆり!」

って私を呼ぶ声。

私の髪をクシャクシャってして、手を繋ぐ。


ぜんぶぜんぶ、愛しくてたまらない。