「じゃっ、かんぱぁい!」 グラスとグラスがぶつかり、こすれあう音が耳に心地いい。 1年間一緒に過ごしてきた友人達は、楽しそうに談笑している。 私達のせいで広いレストランの一角だけが騒がしい店内で、2年4組の生徒34人が笑い声を上げる。 笑いが絶えることを知らない私達は、いつしか時間がたつことを忘れていたーー。