「あ、愛美さぁん…」


「さぁ、次は何に乗ろうかなぁ?」


鼻歌を歌いながら何事もなかったかのように言う愛美さん。



やっぱりあたし、愛美さんに振り回されてばっかな気がする……。


いや、嬉しかった事もあったけど……。




「次なにする?」


剛さんが言ったすぐ後に愛美さんが叫んだ。


「あ!!コーヒーカップあるじゃん!!乗ろうよ!」



愛美さんが叫んだ瞬間に剛さんと、蓮が固まったのがわかった。



「…あのさぁ、愛美さん。なんでさっきから下がったり上がったり回ったりするヤツしか選ばないの…?」


蓮、顔がひきつってるんですけど………!!


「いいじゃん♪乗ろうよ!」


結局しぶしぶとついてくる蓮と、剛さん。



コーヒーカップは2人乗りだから乗らなくても平気なのにね。