「本当怖がりだな~葵って!!」


「うるさいっ!!」


こうやって目を瞑って言ったってなんの説得力も無いだろうけど…。


その間もずっと笑ってる蓮。

失礼すぎっ!!
ってかお化け屋敷で笑ってる奴いないだろっ!!

そんな事を思って気を紛らわしていた。









結構歩いたから、もうすぐゴールかな?なんて思ったその時だった。


「ぎぃやぁぁぁ!!!!!」


肩に誰かが手を置いてきたのだ。


驚いて蓮の袖を握っていた手をはなしてしまった。



あまりにも怖くてしゃがみこんでしまった。



ちょっとまって!!無理無理!!どうしようどうしようどうしよう…。


頭の中でその言葉がグルグルと回る。




そんなあたしをまだ脅かそうとするお化け達。



「うらめしや~…」


「ぎゃあぁぁぁぁ!!!!!」