「あ…、愛美しゃん…」


愛美さんに助けを求めようと愛美さんの方を向いた。


「お化け屋敷なんて久しぶり~♪楽しみ~!!あたし遊園地にあるもの全部制覇するの好きだったから~!!」



あ、愛美さん何者…?

苦手なものってないんじゃ……。





「はい。行くぞ!!!」


無理やり引っ張られるあたし。



こうなったら目瞑って行ってやる!!



蓮の服の袖をこれでもかっ!!っていうぐらいにギューッと握った。



4人で入ったはずなのに段々薄れていく愛美さんと剛さんの声。


きっとあたしが目を瞑って歩いてるから歩くペースが全然違うんだ。


あたし、蓮にすごい迷惑かけてるじゃん。



でも今更目をあけることも出来ず、あたしはそのまま蓮にくっついて歩いた。