「それじゃあまた暇な時にでも連絡するね~」


「暇な時かよっ!!」


「嘘うそっ!!ちゃんと連絡するから!!」


「んーじゃあね~!」



あたしは奈美と別れて1人で帰っていた。


蝉がミンミンいっている。

あっついなーー…。



「あーおいっ!!」


後ろから呼ばれたのであたしは足を止めた。


この声はきっと…
ううん。
絶対あいつ。



「葵!!一緒に帰ろー!」


やっぱりね。


「蓮じゃん。いいよ。帰ろっか」

「うん♪」


なんか犬っぽい…。


そう考えたら犬にしか見えなくなって、1人で笑っていた。


「何で笑ってんのさ!!」


「ん~?面白いなぁと思って」


「何それっ」