東京のあまり目立たない町。
なにか有名なものがあるわけでもない平凡な町。
今日はその町にたった一つだけある中学校の入学式。
「あー、りさとクラス離れてたらやだ〜泣」
「レイは緊張しすぎだって笑」
「だってー泣」
入学そうそう泣き出しそうなのは私、橘レイ(たちばなレイ)。
隣にいるのは大の親友の有村りさ(ありむらりさ)です。
「あ!レイ一緒だよ!!やった!!」
「えっ!ほんと!?やったー!!泣」
ドンッ
「いった〜………」
「あ、ごめんね。」
「レイはしゃぎすぎだよー笑」
「ごめん……なさい……」
誰にぶつかったんだろ………顔を上げると、すごい申し訳なさそうな顔で見てくる男の子。
「ごめん、じゃ……。」と言って2年の下駄箱に入っていった。

これが私橘レイと菅原竜之介の出会いだった。