「うん!食べる!!」



ちょうどお腹も空いてたし、とりあえず適当に何か食べることにした。



「うーん…クレープもいいけど並んでるしなぁ…

広島焼きはガッツリしすぎだし…」


「じゃあお前の好きなイカ焼きにすれば?(笑)」


「えぇっ!?イカ臭いじゃん!!」


「だって食いたいんじゃなかったのかよ」


「いや、食べたいけどなんかさすがに……

もっと食べやすいのにしようよ。それにアユは魚介類好きじゃないでしょ。

あっ、無難にたこ焼きは?」


「…タコも魚介類だろ」


「えーっ!?

じゃあタコ食べてあげるから!」


「なんでもいいよ俺は」


「あっ!あそこのたこ焼き屋わりとすいてる!!」



…てなわけで、まずはたこ焼きを食べることにした。



「あたし買ってくるねー!」


「…っ、おいっ!?」



アユの手を離して勢いよく走り出したあたし。


よく考えたら一緒に買いに行けばよかったんだけど…

食欲に負けて気付いたら足が向かっていた。