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「あーあ…今回はずいぶん拗ねてるみたいね、アユくん」
「どうしよう…先輩……。
ヤバいかもしれない…」
アユがあまりにもずっと怒ってるので、また泣く泣くハルカ先輩に相談した。
なんかもうどんどんギクシャクして、気まずくなってる。
この前今井先輩のことでケンカした時よりも、今回はもっと雰囲気が悪い。
いつもの軽いケンカとかじゃなくて、なんかこのままアユと普通に話せなくなっちゃうんじゃないかって思うくらい。
そう考えたら本当に辛かった。
「まぁもしかしたら向こうも折れるに折れられなくなってるだけかもしれないけどね」
ハルカ先輩はそう言うけど…。
あたしもいつもなら何が何でも謝って仲直りするところを、今回は変に気を使ってしまってダメだった。
だってなんでこうなったかというと、アユがあたしを好きってわかったからで…
だからこそ下手なこと言えなくて、傷つけたりしたくなくて。
そのせいで余計にどこか怖気付いてしまう自分がいた。