受け取ると部長は穏やかな表情でにっこりと笑う。


そして満足そうな顔をして去っていった。



あ、てかヤバい!アユのこと見失っちゃったじゃん…!



慌てて下駄箱まで走っていく。


するとギリギリセーフ、まだアユは靴を履いてるところだった。



「あ、アユ!!待って…」



ーーがしっ、



軽く息切れしながらなんとかアユを捕まえる。



「よ…よかった、間に合った…。

一緒に帰ろ…?」



だけどアユは一瞬困ったような顔をすると、



「……なんだよ、調子いいなお前」