そのままろくに話しかけることもできないまま時間が過ぎた。


アユはやっぱり目も合わせようとしてくれなくて、明らかに今度はあたしが避けられてるような気がする。


謝るタイミングを逃し続けたまま、1日が終わろうとしていて…


いつのまにか帰り。



HRを終えて席を立つと、真っ先にアユのもとへ向かった。


アユはダルそうにカバンを肩に担いで教室から出て行く。


あたしはそれを後ろから追いかけた。



「待って!アユ、一緒に帰ろ!」



だけどその時前からやってきた別の人物が……



「石田〜!見つけた!!

会いたかった!

君を探してたんだよ!!」



……はぁ!?