別に、俺とゆらは付き合っているわけじゃない。
彼女でもないのに、ゆらが毎日俺に会いに来る理由はないんだ。
それでも、毎日毎日会いに来てくれていた。
それなのに、なんで急に来なくなる?
俺が何かしたのか?
ゆら、、何があった、、?
この1週間、病室のドアが開くたび、ゆらが来たのかと期待している自分がいた。
でも、違うとわかると、なぜかため息が出た。
眠りから目覚めると、そこにゆらがいるような気がした。
でも、ゆらはいなくて、寂しいと思っている自分がいたんだ。
「愁、なんでゆらちゃんのことを気にする必要がある?お前は香織さんに惹かれてんだろ?香織さんとは、毎日連絡取ってんだろ?だったら、ゆらちゃんが来なくたって、関係ないんじゃねーの?」
たしかに、俺は香織に惹かれていた。
その香織とは、香織が退院してからも、毎日連絡を取り合っていた。
お互いの退院祝いをしようと、予定を話し合ってる。
なのに、ゆらが気になってしょうがないんだ。
毎日、夜の消灯時間を過ぎ、窓から星空を見上げるのが俺の日課になってた。
俺は星には興味なかったはずなのに、なぜかいつも体が勝手に動く。
そして、星空を見ていると、いつもゆらのことが頭から離れなくなるんだ。
自分でも、なぜだかよくわからなかった。