俺は、事故の後遺症で、記憶を失ったことを話した。



すると、香織は、、



「本当に覚えてないんだね、、全部、、事故の日のことも、、」



そう言って、悲しそうな目をして空を見上げた。




えっ、、なんだよその目、、


その意味深な言い方、、



もしかして、、


香織は、、俺の、、



いやでも、もし俺に彼女がいたとすれば、それはゆらのはず。


海斗の言いかけたこともあるし。




わかんねーよ、、


全然なにもわからない。





香織と病室の前で話してたら、ゆらが来た。



ゆらは、俺の隣にいた香織を見て、少し悲しそうな顔になったが、すぐに笑って挨拶していた。




どっちなんだよ、、


香織とゆら、、



俺はどっちと付き合っていた、、?



いや、どっちとも付き合ってなかったかもしれない。



わからない、、。




毎日、必死に思い出そうとした。



でも、思い出せない。




俺は少し試してみた。


ゆらに香織の話をしても、ゆらは笑って聞いてくれる。


香織さん素敵な人だね〜なんて言う。



でも、香織にゆらの話をすると、香織はすごく悲しそうな目をして、無理に笑うんだ。


そんな目を見てたら、、俺は、、