でも、次の日目を覚ますと、俺は泣いてたんだ。


あの夢を見ながら、泣いてた。




あれは誰だったんだろう。


なんの夢だったんだろう。



そう考えていると、ドアをノックする音がした。



はい、と返事をすると、静かにドアが開き、そこには昨日のあのゆらちゃんが立っていた。




「失礼します。」


控えめにそう言って、そっと中に入ってきたゆらちゃん。




この子が、、俺の彼女?


俺にしては、珍しい子選んだよな。



俺はまだ、半信半疑だった。




いつまでも入り口に立ったままのゆらちゃんに、イスに座るよううながす。


近くに座ったゆらちゃんから、女の子らしい香りがした。



あ、この匂い、、


なんか、懐かしいな、、。


やっぱり、、この子が俺の、、?





座ってから、何も話さないゆらちゃんに、俺から声をかける。



「昨日はごめんね。俺が記憶をなくしたせいだよね?」



俺がそう言うと、そんなことないですと、必死に否定するゆらちゃん。


なんだか、、可愛らしい子。