あたしが驚いて聞くと、 「まだ、ゆらちゃんの連絡先聞けてなかったから。教えてくれる?」 愁さんのその言葉に、あたしはまた驚いた。 「だめ、かな?」 あまりにあたしが無言なので、少し不安な顔になる愁さん。 そんな顔をされたら、意気地なしのあたしは、断ることなんてできなかった。 「いえ。大丈夫です。」 「本当?よかった。」 そうして、あたしは愁さんと連絡先を交換した。